Initiative

アートコーヒーの取り組み

Activities

気候変動・自然環境改善への貢献

気候変動を緩和し、自然環境を改善するためにできることを実施します。

  • 製品包材の薄肉化によるプラスチック使用量削減

    アートコーヒーでは、製品に使用する包材についてプラスチック使用量を削減できないか検討しました。
    コーヒーの包材は、いくつかの層が重なって出来ています。大きく分けて、①インクを載せる層、②バリア層(酸素や水分、光などの劣化要因から守る)、③シール層の3つです。これらを貼り合わせるために、従来PE(ポリエチレン)が使用されていました。①~③は、安全に製品をお届けするために不可欠の包材機能です。一方、接着に使用されるPEは、接着剤への代替が可能です。そのため、PEを使わず接着剤へ切り替えることでアートコーヒーはプラスチック使用量を削減することにいたしました。
     
    今後、自社製品に使用される包材を、順次この薄肉化した包材に切り替えてまいります。この取り組みにより、従来の品質を維持したままプラスチック使用量を削減でき、CO₂排出量の削減にもつながります。

    • (図1)包材変更前後のイメージ

    • (表1)プラスチック削減率 ・CO₂削減量/1000m当たり

  • 温室効果ガス(GHG)排出量を削減する

    アートコーヒーでは、2025年までにScope1・2での温室効果ガス(GHG)排出量を46%削減、2040年までにScope1・2・3を100%削減(2019年比)することを目標に掲げています。
    2019年からこれまでの間に、2021年に自社工場を閉鎖し、外注委託製造への切替え、再エネ電力を使用したオフィスへの移転により、Scope1・2でのGHG排出量は既に99%を削減しています。2024年は地方支店のオフィス移転により、更なるGHG排出量削減に向けた取組みを実施しています。

  • 廃棄コーヒーの再利用

    製造工程で生じるコーヒー残渣は、磯沼ミルクファーム様、服部牧場様が経営する牧場に提供して再利用しています。コーヒー残渣は牛舎の敷料にすることで牛たちの生活空間を快適にするとともに、牛舎内の臭いを和らげる効果があるため近隣地域の環境維持にも貢献しています。
    また、磯沼ミルクファーム様では敷料として使用済みのコーヒー残渣と牛糞を混ぜて堆肥を生産・販売しています。
    牧場で再利用していただくことで、コーヒー残渣は土に還り、他の農作物を育てる循環が作られています。

  • エコキャップ活動(ペットボトルキャップ)

    アートコーヒーでは、エコキャップ活動に参加しています。
    この活動では、飲用後のペットボトルのキャップを捨てずにエコキャップ推進協会に寄付することで、キャップは再生プラスチック原料として回収され、その際の収入で医療支援や障がい者支援、子どもたちへの環境教育等、様々な社会貢献活動に充てられています。
    2024年12月累計数量:111,690個 ※本社累計数量
    累計のキャップをゴミとして焼却した場合のCO2発生量は、825.77Kgとなり、CO2発生量削減にも貢献できたことになります。 

    • 回収したペットボトルキャップ

  • 紙資源の削減

    2023年度より、従業員が使用する名刺を、コーヒーの抽出かすを配合し、紙自体も使用量を削減した、環境配慮型の名刺へ変更しました。

    • 環境配慮型の名刺

  • 水性フレキソ印刷の導入

    製品パッケージとなるフィルム印刷において、一部の製品に水性フレキソ印刷を導入しました。
    従来の印刷方式に比べ環境負荷が少ないことから、今後も導入商品の拡充を目指してまいります。

    【水性フレキソ印刷の環境メリット】
    ・水性インキは溶剤の代わりに水を使用するため、インキ溶剤乾燥時に排出される揮発性有機化合物(VOC)がほとんど排出されない
    ・インキ使用量も少なく済むため乾燥時の使用エネルギーが削減できる

  • オーシャンバウンド・プラスチックを原料とするパレットへの切替え

    2024年度より、工場での製品保管、輸送時に使用するパレットを、OBPパレットへ順次切り替えています。
    OBPとは、オーシャンバウンド・プラスチックの略で、海洋ゴミになる手前の海岸から約50km以内の内陸部に廃棄されているプラスチックのこととなります。
    このOBPを回収し、一部原料として再利用した輸送用パレットを使用することにより、新たな石油由来のプラスチックを使用せずに済み、CO₂排出量の削減につながるとともに、海洋汚染の改善にも貢献できる取り組みとなります。
    ユニカフェグループでは、2030年までに工場で新たに購入するすべてのパレットをOBPパレットへ切り替える予定でいます。

    【切り替えによるCO2削減効果】
    ・バージンプラスチックを使用した場合:252.9kg-CO₂e
    ・再生材料を使用した場合      : 90.9kg-CO₂e
     ※算出ソフト:一般社団法人サスティナブル推進機構MiLCAを使用

    現在工場で使用中のパレットを製造する際のCO₂排出量を比較すると、海洋性プラスチックを一部使用した再生材料では、
    通常のバージンプラスチックを使用した場合と比べて約64%ものCO₂排出量削減につながります。